北ぶらくり映画cinema203たまにはちょっと、映画でも

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5月の上映[人類の進歩と調和]

特別上映『太陽の塔』関根光才監督

何だったんだ、これは!!

1970年、大阪千里丘陵で開かれた日本万国博覧会(大阪万博)。6,421万人もの観客を動員した一大イベントで、ひときわ異彩を放っていたのが芸術家・岡本太郎が制作した太陽の塔だった。

土偶の怪獣? 宇宙人の建造物?
岡本太郎は何のために創ったのか?

2018年、48年ぶりの塔内展示公開に際して「太陽の塔」の謎に大胆に迫ったドキュメンタリー、和歌山劇場初公開です。
映像作家としても知られる関根光才監督は、3月より上映中の最新ドキュメンタリー『燃えるドレスを紡いで』(23)に続き、6月公開の劇映画『かくしごと』(24)も待機中。

5月の上映[人類の進歩と調和]

『ゴースト・トロピック』バス・ドゥヴォス監督

「真夜中の一期一会」-introducing バス・ドゥヴォス

2014年に長篇第1作を発表して以来、世界の映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。これまで監督した4作品から、最高傑作とされる2作品が待望の日本初公開を迎えました。

1本目は2019年の長篇第3作。繊細で美しく、心震わせる映像を紡ぐドゥヴォス監督を、カンヌが発見した記念碑的作品です。

現代ヨーロッパの縮図とも言える大都市ブリュッセル。終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでを描いた、小さな小さな一夜の旅路……。街の未来を象徴するタイトル『ゴースト・トロピック』に思いを馳せながら、ひとりの夜の心細さや、見知らぬ人の親切に胸が熱くなる瞬間を、思い出してみませんか。

5月の上映[人類の進歩と調和]

『Here』バス・ドゥヴォス監督

「それは世界と出会い直す魔法」-バス・ドゥヴォスの現在地

ドゥヴォス監督第4作は、2023年ベルリン国際映画祭でエンカウンターズ部門最優秀作品賞&国際映画批評家連盟賞をW受賞した豊かで優しい1本です。

誰の目にも触れない、植物学者と移民労働者が織りなす、些細で優しい日常の断片の数々……工事現場、冷蔵庫の残り物で作ったスープ、顕微鏡で見る森の宇宙、肌寒い夜にすする温かい中華麺。そして、雨上がり。

バス・ドゥヴォス監督がその祝祭的世界観をさらに飛躍させた最新作で、他者と出会うことの喜びに、そっと触れてみてください。

2月~6月の上映

連続上映『カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2』

恐ろしいほど美しい……7作品を月替わり連続上映

北欧デンマークが生んだ奇跡の映画作家ドライヤー。愛と信仰をテーマに、さまざまな生命の讃歌を描いた珠玉の7作品を、数ヶ月にわたる連続上映でじっくりと味わいながらお楽しみください。

🎬5月の上映:
『吸血鬼』/『ゲアトルーズ』
『裁かるゝジャンヌ』(生伴奏上映)

連続上映7作品
1924『ミカエル』
95分
1925『あるじ』107分
1928『裁かるゝジャンヌ』97分
1931『吸血鬼』74分
1943『怒りの日』97分
1954奇跡』126分
1965『ゲアトルーズ』118分