8月の上映(9/6(金)まで続映中)

特集上映『ギヨーム・ブラックの夏』<フィクションとドキュメンタリー>

特集上映『ギヨーム・ブラックの夏』<フィクションとドキュメンタリー>

◆最高の夏、ギヨーム・ブラックの夏。

2023年10月の特集上映から1年を待たずに、ギヨーム・ブラック監督の最新作&劇場初公開作が和歌山に到着しました。しかも、夏に合わせて。

劇場デビュー作『女っ気なし』を加太の海辺で目撃したKisssh-Kisssssh映画祭の一夜から10年です。“ヴァカンスの終わり、思い出の始まり”を切実に感じたあの日から、和歌山はどこまで来たのでしょう。そして、ギヨーム・ブラック監督は。
特集のサブタイトル<フィクションとドキュメンタリー>もたしかに気にはなりますが、まずは皆さま、この半島がいちばん輝く8月のひとときを、そよ風のような8本の映画とともにお過ごしください。

🎬公式X

◆ギヨーム・ブラック監督フィルモグラフィ

Guillaume Brac : Filmographie

2009年:『遭難者』Le Naufragé 短篇
2011年:『女っ気なし』Un monde sans femmes
2013年:『やさしい人』Tonnerre 長篇第一作
2016年:『勇者たちの休息』Le Repos des brave 短篇ドキュメンタリー
2017年:『7月の物語』Contes de juillet
2018年:『宝島』L’ Île au trésor 長篇ドキュメンタリー
2020年:『みんなのヴァカンス』À l’abordage
2023年:『リンダとイリナ』Un pincement au cœur 短篇ドキュメンタリー
2024年:Ce n’est qu’un au revoirドキュメンタリー



◆料金

🎬和歌山初上映
4⃣『宝島』 一般:1,700円|大・専:1,500円|小中高:1,000円

6⃣『リンダとイリナ』 一般:1,200円|大・専:1,000円|小中高:800円

3⃣『勇者たちの休息』+『7月の物語』 一般:1,000円|大学生以下:800円 (DVD上映)

🎬今年も上映
1⃣『遭難者』+『女っ気なし』
2⃣『やさしい人』
5⃣『みんなのヴァカンス』

一般:1,500円|大・専:1,000円|小中高:800円

※ 特集内リピート割引:半券提示で各200円引(同作品のリピートは500円引/特集上映期間中有効/『リンダとイリナ』6月~7月の半券も有効)

◆上映作品紹介


『遭難者』

『女っ気なし』のプロローグとなる作品。
フランス北部の町オルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが……。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ
出演:ジュリアン・リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー
2009年/フランス/フランス語/カラー/25分/1.85:1/5.1ch/原題:Le Naufragé/日本語字幕:高部義之/配給:エタンチェ

 


『女っ気なし』

ギヨーム・ブラック監督の劇場デビュー作。
フランス北部の小さな町オルト。夏の終わり、地元の青年シルヴァンが管理するアパートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と少し内気な娘。3人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていたが、やがてヴァカンスの終わりが近づき……。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ
出演:ヴァンサン・マケーニュ、ロール・カラミー、コンスタンス・ルソー、ロラン・パポ
2011年/フランス/フランス語/カラー/58分/1.85:1/5.1ch/原題:Un monde sans femmes/配給:エタンチェ

 


『やさしい人』

ギヨーム・ブラック監督の長篇第一作。
フランス・ブルゴーニュ地方、まもなく冬を迎える静かな町トネール。少しだけ名の知れたミュージシャンのマクシムは、殺伐としたパリの生活から逃れ、実家に戻ってくる。しかし父親とは、どこかぎこちない雰囲気。
そんな中、マクシムは心の隙間を埋める若い女性と出会う。ワイン工場に行ったり、スキーをしたり、互いに心を通わせる二人。このまま幸せがつづくと思ったが、突然、彼女はマクシムの前から姿を消す……。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ
主演:ヴァンサン・マケーニュ、ソレーヌ・リゴ、ベルナール・メネズ
2013年/フランス/フランス語/カラー/100分/1.85:1/5.1ch/原題:Tonnerre/日本語字幕:高部義之/配給:エタンチェ

 


『勇者たちの休息』

スイスとフランスに跨るレマン湖畔からアルプス山脈を抜け、地中海のニースに至る自転車観光ルート「大アルプス・ルート」。約720キロからなるそのルートを縦断しようと毎年6月末、約60人もの自転車愛好家たちが集まってくる。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:マルタン・リット
2016年/フランス/フランス語/カラー/38分/1.85:1/5.1ch/原題:Le Repos des braves/日本語字幕:高部義之/配給:エタンチェ


『7月の物語』

パリと郊外。5人の若い女と5人の若い男。二つの物語。ある夏の一日。

第一部「日曜日の友だち」L’Amie du dimanche
7月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女二人でパリ郊外セルジー=ポントワーズのレジャーセンターへ遊びにいくが、些細なことで芽生え始めた友情に亀裂が入る。

第二部「ハンネと革命記念日」Hanne et la fête nationale
7月14日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前に、パリ最後の夜を楽しもうとするが……。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:アラン・ギシャウア
2017年/フランス/フランス語/カラー/71分/1.33:1/5.1ch/原題:Contes de juillet/日本語字幕:高部義之/配給:エタンチェ

 


『みんなのヴァカンス』

夏の夜、セーヌ川のほとりで、フェリックスはアルマに出会い、夢のような時間を過ごす。翌朝、アルマはヴァカンスへ旅立ってしまう。フェリックスは、親友のシェリフ、相乗りアプリで知り合ったエドゥアールを道連れに、彼女を追って南フランスの田舎町ディーに乗りこむ。自分勝手で不器用なフェリックスと、生真面目なエドゥアール、その仲を取り持つ気の優しいシェリフ。
サイクリング、水遊び、恋人たちのささやき。出会いとすれちがい、友情の芽生え……。 3人のヴァカンスも、みんなのヴァカンスも、まだはじまったばかり──。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:アラン・ギシャウア
2020年/フランス/フランス語/カラー/100分/1.66 : 1/5.1ch/原題:À l’abordage/日本語字幕:高部義之/配給:エタンチェ

 

『宝島』

パリ近郊セルジー=ポントワーズにあるレジャーアイランド。ここはある者には冒険、誘惑、危険を冒す場所。またある者には避難、逃避の場所である。世界の喧騒とどこかで共鳴しながら、歓喜あふれる遊泳場から人目につかない秘密の片隅、そして子供たちの夢見る王国まで、今ひと夏の探検がはじまる。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:マルタン・リット/録音:ニコラ・ジョリ/助監督:ファティマ・カスィ
2018年/フランス/フランス語/カラー/97分/1.66 : 1/ステレオ/原題:L’ Île au trésor/字幕翻訳:高部義之/配給:エタンチェ

 


『リンダとイリナ』

フランス北部の町エナン=ボーモン。もうすぐ夏休みになる高校では、親友のリンダとイリナがTikTokを撮ったり、家族や将来の悩みを互いに打ち明けたりしています。しかしこの夏、リンダは引っ越します。リンダはイリナに心を開いたことで、別れは複雑になります。夏の始まりに心が沈む二人。彼女たちの友情には何が残るのでしょうか? 過ぎ去る夏の素晴らしい物語。

監督:ギヨーム・ブラック/撮影:エマニュエル・グラ
2023年/フランス/フランス語/カラー/38分/1.33 : 1/5.1ch/原題:Un pincement au cœur/字幕翻訳:高部義之/配給:エタンチェ