11月の上映

『ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ』シネマ203×ジストシネマ和歌山

『ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ』シネマ203×ジストシネマ和歌山

◆11月は……
ジョン・カサヴェテス監督の6作品を2館で特集!
「シネマ203」×「ジストシネマ和歌山」

  

アメリカ映画を変えた男、ジョン・カサヴェテス。
和歌山初開催となる偉大な映画監督のレトロスペクティブ特集を、「シネマ203」と「ジストシネマ和歌山」の合同企画でお届けすることになりました。

2004年に登場した「ジストシネマ和歌山」は、開館当初より独立系配給会社のアート作品を「サロンシネマ」枠で2週間ずつ上映し続けているという、全国的にも稀有なシネコンです。そういえば、人気シリーズ《午前十時の映画祭》で、カサヴェテス監督の『グロリア』(1980)を「ジスト」でご覧になった方も多いのではないでしょうか。

そして、テレビで放映されていた『刑事コロンボ』を覚えておられる皆さまも、”コロンボ”こと名優ピーター・フォークが俳優人生を賭けていたカサヴェテス監督作品の数々を、この機会に2館でぜひお楽しみください。

公式サイト


© 1974 Faces International Films,Inc.

◆シネマ203 料金 Fee

一般:1,700円
大専:1,500円
小中高:1,000円

※ 2本目以降は、各200円引(シネマ203の5作品のみ)
※ 同一作品の2回目以降は、各500円引(シネマ203の5作品のみ)
※『ラブ・ストリームス』はジストシネマ和歌山の料金

◆上映6作品紹介

 

『アメリカの影』

『アメリカの影』(1959)

マンハッタンに暮らす若者たちのありのままの姿を描いた、カサヴェテスのデビュー作にして、後の映像作家たちに大きな影響を与えたインディペンデント映画の金字塔。シナリオなしの即興演出で、俳優たちの揺れ動く感情を見事に捉え、映画の新たな方向性を確立した。大のジャズ好きだったカサヴェテスが依頼したチャールズ・ミンガスの即興演奏もスタイリッシュで魅力的。 

1959年/アメリカ/82分/モノクロ/スタンダード
監督:ジョン・カサヴェテス 撮影:エリック・コルマー
編集:モールス・マッケンドリー 録音:ジェイ・クレッコ
音楽:チャールズ・ミンガス 美術:ランディ・リレス、ボブ・リー
製作協力:シーモア・カッセル 製作:モーリス・マッケンドリー、ニコス・パパタキス
出演:ベン・カラザース、レリア・ゴルドーニ、ヒュー・ハード、アンソニー・レイ、ルパート・クロス、デイヴィッド・ポキティロウ、デニス・サラス、トム・アレン
原題: SHADOWS © 1958 Gena Enterprises.

 

『フェイシズ』

『フェイシズ』(1968)

関係の破綻した中流アメリカ人夫婦の36時間を描く。男女の愛の葛藤を描いたカサヴェテス一連の作品の原点。自宅を抵当に入れて撮影した監督第2作。アカデミー賞3部門(脚本賞、助演男優賞、助演女優賞)にノミネートという成果を挙げ、ハリウッドにその存在を認知させた革命的傑作。ヴェネチア国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。

1968年/アメリカ/130分/モノクロ/ヴィスタ
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 撮影:アル・ルーバン 
編集:アル・ルーバン、モーリス・マッケンドリー 美術:フェドン・パパマイケル 
音楽:ジャック・アッカーマン 製作:モーリス・マッケンドリー
出演:ジョン・マーレイ、ジーナ・ローランズ、シーモア・カッセル、リン・カーリン
原題:FACES © 1968 JOHN CASSAVETES

【受賞】
第29回ヴェネチア国際映画祭(1968年) 最優秀男優賞|ジョン・マーレイ

 

『こわれゆく女』

『こわれゆく女』(2013)

精神のバランスを崩した妻と、土木工事の現場監督を務める夫。壊れかけそうな家庭を繋ぎとめようとする夫婦愛を描いたカサヴェテスの代表作の一つ。脚本はジーナ・ローランズ主演の戯曲として執筆。ゴールデングローブ賞最優秀女優賞(ドラマ)受賞。アカデミー賞主演女優賞、監督賞ノミネート。

1974年/アメリカ/147分/カラー/ヴィスタ
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 製作:サム・ショウ
撮影:カレブ・デスカネル、ミッチ・ブレイト、マイケル・フェリス
編集:トム・コーンウェル 美術:フェドン・パパマイケル 音楽:ボー・ハーウッド
出演:ジーナ・ローランズ、ピーター・フォーク、マシュー・カッセル、マシュー・ラボートー、キャサリン・カサヴェテス、レディ・ローランズ、クリスティナ・グリサンティ
原題:A WOMAN UNDER THE INFLUENCE © 1974 Faces International Films,Inc.

【受賞】
第32回ゴールデングローブ賞(1975年) 最優秀主演女優賞(ドラマ) ジーナ・ローランズ

 

『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』

『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』(2020)

暗黒街のマフィア、ストリッパー、ナイトクラブ、犯罪。フィルム・ノワール的なテーマを持つカサヴェテス作品の中でも特異な1 本。カサヴェテス映画の要の役者であり、公私ともに盟友のベン・ギャザラが、巨額の借金を背負いこみ事件に巻き込まれていく場末のクラブのオーナー、コズモを見事に演じ、圧倒的な存在感を示す。 

1976年/アメリカ/135分/カラー/ヴィスタ
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 撮影:フレデリック・エルムス
編集:トム・コーンウェル 音楽・録音:ボー・ハーウッド 製作:アル・ルーバン
出演:ベン・ギャザラ、ミード・ロバーツ、ティモシー・アゴリア・ケリー、シーモア・カッセル、ロバート・フィリップス、モーガン・ウッドワード、マーティ・ライツ
原題: THE KILLING OF A CHINESE BOOKIE © 1976 Faces Distribution Corporation.

 

『オープニング・ナイト』

『オープニング・ナイト』(2011)

一人の有名舞台女優を通して、人が”老い”を自覚し始めた時に感じる焦燥や不安を描いた作品。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞したジーナ・ローランズの演技は必見。カサヴェテス作品の中で本作が唯一「夫婦役」として共演している。

1977年/アメリカ/144分/カラー/ヴィスタ
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 撮影:アル・ルーバン
編集:トム・コーンウェル 音楽:ボー・ハーウッド
美術:ブライアン・ライアン 製作:アル・ルーバン
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・カサヴェテス、ベン・ギャザラ、ジョーン・ブロンデル、ポール・スチュアート、ゾラ・ランパート、キャサリン・カサヴェテス、レディ・ローランズ
原題:OPENING NIGHT © 1977 Faces Distribution Corporation

【受賞】
第28回 ベルリン国際映画祭(1978年)銀熊賞(最優秀女優賞)ジーナ・ローランズ

 

『ラヴ・ストリームス』

『ラヴ・ストリームス』(2013)

ジストシネマ和歌山「サロンシネマ」で上映(11/24(金)~30(木))

他人を愛することに不器用ながらも、愛や孤独をテーマにした小説を書く弟と、その深い愛ゆえに狂気に陥っていく姉の内面の荒廃を描く。「愛、孤独、家族」を主題にしたカサヴェテス映画の集大成ともいうべき傑作。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞。

1984年/アメリカ/141分/カラー/ヴィスタ
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 原作・共同脚本:テッド・アレン 
撮影:アル・ルーバン 編集:ジョージ・ヴィラセノール 音楽:ボー・ハーウッド
製作:メナヘム・ゴーラン、ヨーラム・グローバス
出演:ジーナ・ローランズ、ジョン・カサヴェテス、ダイアン・アボット、ジェイコブ・ショウ、シーモア・カッセル、マーガレット・アボット、ミシェル・コンウェイ
原題:LOVE STREAMS © MCMLXXXIV Cannon Films, Inc. CINEMA

【受賞】
第34回ベルリン国際映画祭(1984年) 金熊賞