2月の上映
『パターソン』ジム・ジャームッシュ監督作品
◆毎日が、新しい。
妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
それは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない物語。
ジム・ジャームッシュ監督が2016年に完成させた集大成的作品を、和歌山で劇場初公開します。一日、一日を丁寧に生きる皆さんと、『枯れ葉』のあとで、いま見たい。映画なんてなくても、歩いているだけで美しい和歌山で、なぜか気付かないことがある人生の美しさを、今も歩く速度で味わっているパターソンと一緒に、ゆっくり味わってみたいと思いました。人生に、詩は必要ですか? 芸術は、必要ですか?
◆料金 Fee
一般:1,700円
大専:1,500円
小中高:1,000円
リピーター割引:各500円引
◆アダム・ドライバー主演、永瀬正敏27年ぶりの出演
『パターソン』が日本で公開された2017年は、アダム・ドライバー祭の真っ只中でした。2015年12月に封切られた『スターウォーズ/フォースの覚醒』を皮切りに、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』(16/日本公開17)、『ブラック・クランズマン』(18/日本公開19)、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(18/日本公開20)と作品ごとに違う魅力で映画ファンを楽しませてくれる俳優の一人です。
永瀬正敏氏にとっては、『パターソン』は『ミステリー・トレイン』(89)以来のジャームッシュ作品。和歌山では『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』(17)での堂々たる映画人ぶりを思い出される方がいらっしゃるかもしれませんし、この1月に大阪・扇町キネマで記念すべきデビュー作『ションベン・ライダー』(83、相米慎二監督)の初々しい姿を目撃された方なら、彼の変貌ぶりに驚かれるかもしれません。
2016年/アメリカ映画/118分
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏 他
提供:バップ、ロングライド|配給:ロングライド
原題: PATERSON ©2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
和歌山での劇場初上映には、2021年に開催されたジャームッシュ初の大規模特集上映より、大島依提亜氏によるポスターを掲出しています。
▼参考記事:映画コムより
◆『ギミー・デンジャー』を緊急上映!
『パターソン』和歌山初の劇場公開を記念して、同じ2016年に発表された『ギミー・デンジャー』を上映します。
パンクロックの元祖と呼ばれ、のちの音楽シーンに絶大な影響を与えた伝説のバンド、ザ・ストゥージズ。長年、ジャームッシュの友人でもあるイギー・ポップ自らが制作を依頼したストゥージズ公式ドキュメンタリーです。
『ギミー・デンジャー』 GIMME DANGER
2016年/108分/アメリカンビスタ/カラー、モノクロ
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:イギー・ポップ、ロン・アシュトン、スコット・アシュトン
提供:キングレコード、ロングライド 配給:ロングライド
© 2016 Low Mind Films Inc
🎬料金 Fee
一般:1,700円
大専:1,500円
小中高:1,000円
※リピーター割引:半券提示で各500円引
◆史上最高のロックンロール・バンド“ザ・ストゥージズ”へのラヴレター
1967年、米国ミシガン州でイギー、ロンとスコット・アシュトン兄弟、デイヴ・アレクサンダーによってストゥージズは結成された。プリミティブかつ攻撃的なバンド・サウンド、サイケやフリー・ジャズなど様々な要素を取り入れた実験性とミニマルな音作りの融合、そしてヴォーカル、イギーの過激なステージングでそれまでのロックの概念を破壊する唯一無二のスタイルを生み出し、兄貴分であったバンドMC5と共にデトロイト・ロック・シーンを牽引した。しかし74年、バンドは自然消滅。評論家からも<下品>と叩かれ、世に残したアルバムはわずか3枚だった……。
そんな“異端児=ストゥージズ”が、その後のラモーンズやダムド等のパンク・ロックバンドや、ニルヴァーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ホワイト・ストライプスなど後世の名だたるバンドたちに影響を及ぼしたのはなぜだったのか--。ストゥージズの熱烈なファンであり、自作『デッドマン』(95)、『コーヒー&シガレッツ』(03)、『デッド・ドント・ダイ』(19)ではイギーを役者として起用してきた盟友でもあるジャームッシュが、長年の愛とRESPECTを込めて、その秘密と真実に迫る!