2026年の上映
特集 ロッセリーニ×ゴダール[2つのゼロ年]
ロベルト・ロッセリーニ × ジャン=リュック・ゴダール
2人の巨匠が描く、ドイツの歴史
ナチスドイツが崩壊した1945年と、東西ドイツが統合された1990年。2つの[ゼロ年]がまさかの邂逅……恐るべき事態となりました。ロッセリーニ監督をこんな形で、ゴダール監督をこの映画からお迎えすることになるとは。まずは静かに、時を待ちます。
配給:ザジフィルムズ
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『ドイツ零年』Germania anno zero
( 1948年/イタリア/ドイツ語/モノクロ/74分/1:1.37 )
監督:ロベルト・ロッセリーニ
脚本:ロベルト・ロッセリーニ、マックス・コルペット、カルロ・リッツァーニ
撮影:ロベール・ジェイヤール 音楽:レンツォ・ロッセリーニ
出演:エドモンド・メシュケ、エルンスト・ピットシャウ、インゲトラウト・ヒンツェ、フランツ・クリューガー、エーリッヒ・ギューネ、アレクサンドラ・マニス
© Cinecittà Luce, CSC – Cineteca Nazionale, Cineteca di Bologna, Coproduction Office.
ナチス・ドイツ崩壊後のベルリン。病弱で寝たきりの父、元ナチ党員で警察を恐れて家に引きこもる兄、家計を助けながら父の看病をする姉と、間借りした狭い部屋に暮らす少年エドモンドは、父と兄に代わってお金を稼ぐために、学校にも行かず、毎日廃墟のような街をさまよっている。ある日、エドモンドは小学校の担任教師だったエニングに街中で出会う。学校を追放され、今は闇商売に手を染めるエニングが説くナチス思想に、無垢なエドモンドは次第に感化され……。

『新ドイツ零年』 Allemagne année 90 neuf zéro
( 1991年/フランス/フランス語、ドイツ語など/62分/カラー/1:1.33 )
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
撮影:クリストフ・ポロック、ステファン・ベンダ、アンドレアス・エルバン
出演:エディ・コンスタンティーヌ、ハンス・ツィシュラー、クラウディア・ミヒェルゼン、アンドレ・ラバルト
© BRAINSTORM 1991. Licensed through ECM Records GmbH
前年にベルリンの壁が崩壊した1990年のドイツ。西ドイツ側のスパイとして東ベルリンに30年間潜伏していた諜報員レミー・コーションのもとへ、軍情報部のゼルテン伯爵がやってくる。「すべて終わった」と告げられたレミーは、彼に勧められるがまま、西側への帰還を目指して東ドイツを大きく迂回する旅に出る。トーマス・マンの小説の登場人物を思わせる娘シャルロッテや、ドン・キホーテとサンチョ・パンサなど、様々な人々と出会いながらレミーは西側にたどり着く……。